イタリアは、ローマの市街地コースと伝統のモンツァ両方でF1を開催できるのかという議論に、フェラーリが加わった。
ローマのエウル地区でF1を開催する計画が進んでいるが、長年イタリアGPを開催してきたモンツァはこれに激しく反対している。しかしフェラーリはこれまで、この問題に対する明確なコメントを避けてきた。
だが、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は今週、イタリアのメディアへ「1国1開催が限界」とコメントした。
これに対しローマのジャンニ・アレマンノ市長は、「フェラーリの会長は私へ、首都での1回限りのレース開催に反対だと示すような発言はしていないと言っていた」と話している。
しかし、フェラーリは次のようなチーム代表ステファノ・ドメニカリのコメントを公式ウェブサイトに掲載し、この問題に対する立場を明確にした。
「われわれのスポーツは、グランプリを開催する国の数が急速に増えている。それについては、全チームの合意がある。そのため、1つの国が2レースを開催することは、もはや不可能になる」
「どこでグランプリを開催するのか選ぶのは、チームの仕事ではない。それは、商業権保持者が決めることだ。それ以外のことは、すべて単なる憶測だよ」
現在、F1を2戦開催しているのは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の母国スペインのみだ。