ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーが、チームを売却する意志はないと語った。
ザウバーは、2011年にメキシコ出身のセルジオ・ペレスをレースドライバーに起用すると発表。これと同時に、ペレスの支援も行っているメキシコの通信会社テルメックスと大規模なパートナー契約を結んだことも発表された。
以前からザウバーとの関係が深いスイスの『Blick(ブリック)』紙は、今回の2年契約は1,500万ユーロ(約17億円)相当のものだと報道。さらに、テルメックスのオーナーであるカルロス・スリムがザウバーを買収するとのうわさに関しては、次のように伝えた。
「スリムが新しいオモチャを完全に自分のものにするのか、それは誰にも分からない」
ザウバーについては、GP2チームARTを率いるニコラ・トッドが買収に興味を示しているとも言われるが、ザウバー代表はチーム売却の可能性を否定している。
「私が株式は100%保有しており、たとえ一部でも、チームを売却する予定はない」
こう語ったザウバー代表だが、前チームオーナーであるBMWのF1撤退後、待望の大スポンサーをようやく獲得したことに安心していると認めた。
「テルメックスとともに、スポンサー(候補)へ明確なメッセージを送っていきたい」とザウバー代表は『Blick(ブリック)』紙へ述べている。