ザウバーが7日(火)、所属する小林可夢偉が2011年もチームに残留することを正式に発表した。
可夢偉は2009年シーズン終盤、当時トヨタに所属していたティモ・グロックの代役として、トヨタからF1にデビュー。わずか2戦のみの出場だったが、見事な活躍を見せた。しかし、トヨタはF1から撤退してしまった。
だが、その走りに注目したザウバーが可夢偉との契約を結び、可夢偉は2010年にザウバーからF1フル参戦を果たしていた。シーズン序盤戦こそ信頼性の低いクルマに苦戦した可夢偉だが、シーズン中盤からはクルマの信頼性も向上し、予選で度々トップ10入り、決勝でもポイントを獲得するなど、素晴らしい活躍を見せている。
可夢偉との契約更新について、ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーはこう語った。
「ドライバーとしても、一個人としても、ルーキーをチームの一員として迎えることを楽しんでいる。2011年も彼と一緒に戦っていくことを、疑ったことなどなかった」
「スピードやファイティング・スピリットという面で、可夢偉は完全にわれわれの期待どおりのドライバーだった。そして、エンジニアと働いていくことや、技術的な理解度も非常によく進歩している」
「初めてF1のフルシーズンを戦うという経験が、間違いなく2011年の彼にとって役立つものになるだろう。われわれも、来シーズンは開幕から、彼に速くて信頼性の高いクルマを与えていきたいと思っている」