ザウバー、ドライバーラインアップ一新が不振の一因と語る

2010年04月12日(月)
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ザウバーはこれまで苦戦が続いているが、その要因はドライバーにもある。チーム代表のペーター・ザウバーが語った。

ザウバーでは、前チームオーナーであるBMWが2009年シーズン限りでF1を撤退したものの、シーズン前のテストでは速いペースを見せていた。しかし、シーズン開幕から3戦、ザウバーは既存チームの中で唯一ポイントを獲得できていないチームになっている。

ザウバーは、シーズン前のテストでは搭載している燃料の量がライバルよりも少なかった可能性があると認めつつ、チームの将来がはっきりとしていないこと、そしてスタッフ数や予算が削減された影響があると語った。

しかしザウバーは、F1公式ウェブサイトのインタビューの中では次のように話している。

「ドライバーが2人ともチームに新加入だという事実が、ある程度の影響を与えていると思う」

ザウバーは今年、マクラーレンで長年テストドライバーを務めていたペドロ・デ・ラ・ロサ、そして小林可夢偉と契約を結んだが、当初の報道とは異なり、2人ともチームへ大きなスポンサーを持ち込んでいない。

ザウバーもこのように認めた。

「現状では、ドライバーらとエンジニアの間でのコミュニケーションや協力関係が、理想的なものにはなっていない。これは批判ではない、診断みたいなものだ」

ザウバーは、このような状況になることと分かった今でも、デ・ラ・ロサや可夢偉と契約するという決断を下すのか、コメントすることは避けた。

「不適当になるだろうから、ドライバーの件についてはふれたくない。私はドライバーラインアップの決断を下したし、この結論に至った要素は今でも有効なものだ」

「われわれは、ドライバーが慣れるのに必要な時間を過小評価していたのかもしれない。何年もテストドライバーを務めていたペドロがレースに復帰したが、彼が慣れるためのプロセスはわれわれが予想していたよりも厳しいものだったかもしれない」とザウバーは加えている。

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