統括団体FIA(国際自動車連盟)がライドハイト調整に関するルール解釈の明確化を行ったが、レッドブルはこれによる影響を受けないとチーム代表クリスチャン・ホーナーやデザイナーのエイドリアン・ニューイが語った。
レッドブルは、予選と決勝の間に何らかの形でライドハイトを調整しているとうわさされていたが、FIAは先週にライドハイトを調整することはレギュレーション違反になると全チームへ通達した。
これに対しホーナーは、クルマを詳細に検査したFIAがレッドブルのクルマには「何も問題がない」ことを確認しており、今週末の中国GPに持ち込まれるクルマも、マレーシアGPで1-2フィニッシュを達成したものとメカニカル面では何も変更されていないと語っている。
またニューイは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へ次のように加えた。
「われわれには、レギュレーションに反しているシステムも、自動的なシステムも、フェラーリが採用しているような、ピットストップで調整できるシステムもない」
しかし、ホーナーはFIAがこの問題に対処するためルールを変更することは歓迎すると語っていたが、実際にはルール変更に反対していたことが明らかになっている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、他にもルール変更に反対したチームがあったようだ。
だが、レッドブルはその設計によってライドハイトが高い状態でも低い状態でもライバルに対するアドバンテージを得ているとも言われており、レッドブルがルール変更に反対したのは、隠しているとされるシステムとは関係がないとも報じられている。
レッドブルに所属するセバスチャン・ベッテルは、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌へこの問題について次のように語った。
「ライバルが最速のクルマを注意深く観察するのは、F1ではいつものことだよ」
「常に憶測があるけど、これはむしろ、うれしいことだよ。僕たちが怖がっているように見えるからね」