ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーが、同チームに所属する小林可夢偉の走りを高く評価した。
ザウバーが発表したインタビューの中で、ザウバー代表は可夢偉について次のように話している。
「可夢偉はチームの全員にいい刺激を与えている。活気に満ちあふれ、攻撃的な彼のスタイルはみんなを笑顔にしてくれるものだ。スタンドの反応を見てみれば、F1ファンも彼を愛していることが分かるだろう。彼の追い抜きは、いつ見ても素晴らしいものだ」
「だが、彼の走りの中で、その部分のみに注目するのは不公平だ。可夢偉は非常に賢いドライバーで、事前に決めた作戦をどう実行すればいいのか理解している。彼は今年、素晴らしい成長を見せたし、来年はさらに活躍することを期待している」
「1年前に彼と契約しとき、私は一部の専門家からの批判的なコメントに耐えなければならなかった。だが、私は本能的に、可夢偉は特別だと感じていた。今は、彼がこのチームにいてくれてうれしく思う」
また、来季のザウバーには、可夢偉が残留するとともに、ルーキーのセルジオ・ペレスが加入する。F1フル参戦2年目の可夢偉とルーキーのペレスという、経験の少ないドライバーの組み合わせになるが、ザウバー代表はあまり心配していないようだ。
「ドライバーという面では、いい形で来年を迎えられると自信を持っている。可夢偉は今年、技術的に大きく成長しており、新たに責任感も感じながら、成長し続けてくれると確信している」
「セルジオは才能あふれるドライバーだ。彼にとっては、どれだけ早く学習するかが問題になる。可夢偉がペドロ(デ・ラ・ロサ)やニック(ハイドフェルド)から学んだように、セルジオも可夢偉から学習することができる」
「それに、2001年がザウバーにとって、最も成功したシーズンであったことを思い出してもらいたい。あの年のわれわれは、ルーキーのキミ・ライコネンと、F1で2年目のニックを起用していたんだよ」とザウバー代表は話している。