シンガポールGPからレースに復帰したものの、ニック・ハイドフェルド(ザウバー)はチームメートの小林可夢偉に予選で大きく後れを取ったが、あまり落ち込む必要はないとザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは語る。
ハイドフェルドは今年、メルセデスGPのリザーブドライバーとしてシーズン開幕を迎え、その後2011年からのF1タイヤサプライヤーであるピレリのテストドライバーに就任。しかし、シンガポールGPからザウバーに加入し、レース復帰を果たした。
そして迎えた予選、可夢偉がトップ10で戦われるQ3へ進出した一方、ハイドフェルドは15番手にとどまった。
しかし、ザウバー代表は『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ、次のように語っている。
「われわれは、彼にあまりにも多くのことを期待してしまっていたし、彼も自分自身に多くのことを期待していた」
「彼は1年(レースから)離れており、クルマのことも、タイヤのことも知らなかった。それに、シンガポールは非常に難しいコースだ。それがカムイと差がついた理由だ。1秒という差だったとしてもね」
ハイドフェルド本人も、今年のブリヂストンタイヤに苦戦していることを認め、「第一印象としては、去年のタイヤの方が僕との相性は良かったと思う」と語った。
また、ザウバー代表は『Speedweek(スピードウィーク)』へ、「彼にとって今週末は、慣れるためのものなので、まだ彼について判断するつもりはない」とも話している。