メルセデスGPのドライバー勢、シューマッハを擁護

2010年05月17日(月)
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ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は、レギュレーションに違反してフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を抜いたとしてペナルティーを受けたが、チームメートはシューマッハを擁護している。

メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、シューマッハがアロンソを抜いた時点ではセーフティカー導入が解除されていたと主張したものの、モナコGPのスチュワードは4時間にわたる審議の末、シューマッハに20秒加算のペナルティーを科し、シューマッハはポイント圏外へと後退することになった。

20秒加算のペナルティーは、ドライブスルーペナルティーの代わりとして科されているため、この処分を取り消すことはできないが、メルセデスGPはシューマッハがレギュレーションに違反したとする判断を不服として控訴する意志を示している。

レギュレーションでは、セーフティカー導入のままレースが終了する際には、セーフティカーはピットへ戻るものの、オーバーテイクを行うことなくフィニッシュラインを通過するよう規定されている。

だが、興味深い事実もある。問題となったラスカスと最終コーナー、そしてホームストレートでは、それまでイエローフラッグを振りながらセーフティカー導入を示す「SC」と書かれたボードを掲示していたコースマーシャルが、グリーンフラッグを振っており、「SC」のボードも掲示されていなかった。

レース後にブラウンが「セーフティカー導入のままレースが終了するというような連絡はなかった」と語っていることもあり、セーフティカー導入が解除されたと認識しても不思議ではない状況だった。

シューマッハのチームメートであるニコ・ロズベルグは、セーフティカーラインからチェッカーフラッグを受けるまでの間にオーバーテイクすることができるとチームから伝えられていたことを明かしている。

「かなりクールな走りだったと思うよ。でも、認められていなかったんだね」とロズベルグはドイツのテレビ局『RTL』へ語っていた。

メルセデスGPのリザーブドライバーであるニック・ハイドフェルドも、テレビ局『Sky』へこう話している。

「とてもクリーンな動きだった」

「今年はルールが変わったんだよ。これまではスタート/フィニッシュラインまで抜けなかったけど、今ではセーフティカーラインから抜けるようになっている。アロンソは居眠りしていたんじゃないかな」

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