フランスの有名コメンテーター、ジャン-ルイ・モンセによると、メルセデスGPに関する重要なミーティングが5日(月)に開かれていたようだ。
モンセは『Auto Plus(オト・プリュス)』のブログで、メルセデスの親会社であるダイムラーのディーター・ツェッチェ会長、メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウン、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグ、そしてドライバーであるミハエル・シューマッハとニコ・ロズベルグが出席し、ビデオ会議が行われたと書いている。
モンセは、「チームメンバーによるメディア向けの声明」が話し合われたとしているものの、メルセデスのスポークスマンはこれを否定した。
メルセデス側は、発言の一部が取り上げられたものだと反論していたが、先日にはロズベルグが開発の遅れに不満を持っているとの報道もあった。
また、ロズベルグ、シューマッハ、ブラウンなどはこれまでに、2010年型車の開発を断念し、来年のプロジェクトに集中する可能性があることを示唆するようなコメントも残していた。
しかし、先週にメルセデスGPから発表されたイギリスGPプレビューの中では、各関係者が2010年型車の開発は継続されていると語っており、ロズベルグは次のようにコメントしている。
「この数レース、僕たちにとっては厳しい戦いになっているけど、進化するために僕たちはハードワークを続けているし、きっと復活できると確信しているよ」
しかし、『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙には、「メルセデスGP、かけ離れた期待と現実」との見出しも躍っている。
この記事の中には、ツェッチェが次のように警告していた以前のコメントも掲載されていた。
「もし、F1以外の場所でより効率的に資金を使える兆候があれば、新しい決断を下さなければならなくなる」
だが、F1最高権威であるバーニー・エクレストンは、メルセデスGPのペースが上がるには、もう少し時間が必要だと考えているようで、次のように語った。
「もちろん、神話を復活させるには少し時間がかかるものだ。だが、彼らは正しい方向に進んでおり、シルバーアローが完全に力を取り戻すと私は確信している」