革新的な処理を採用しているマクラーレンの2010年型リアウイングが、レギュレーションに合致していることをF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)が11日(木)に確認した。
マクラーレンはこの処理によって、ストレートラインでのスピードが時速6km向上しているとみられている。
これに対し、少なくとも2チーム、レッドブルとフェラーリがFIAに対してレギュレーション違反ではないのか明確化を求めていた。
これを受けてFIAの技術責任者チャーリー・ホワイティングは、先週末にマクラーレンの本拠地を訪れて実際にクルマを確認する予定になっていたが、ブラジルからの飛行機が遅れたため、ホワイティングはマクラーレンの本拠地へ行くことができなかった。
そのため、バーレーンGP開幕の前日となる11日に検査が行われた。
マクラーレンが採用したシステムには、モノコック上面にある小さなエアインテークも関連しているとされ、このエアインテークは、ドライバーがひざでトリガーを操作することによって開閉することができるとみられている。
また、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』には、「シンプルだが素晴らしいトリックだ」と語るFIA関係者の言葉が掲載されている。