信頼性トップはマクラーレン、ザウバーが最下位

2010年04月30日(金)
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マクラーレンは現在、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方でトップになっているが、これまでの4戦で最も信頼性の高いチームでもあった。

現在、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が2位のニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)に10ポイントの差をつけてドライバーズ選手権をリードしているが、マクラーレンの2台は開幕からの4戦すべてで全ラップを走りきっている。

信頼性の面で2位につけているのはフェラーリ。フェラーリではマレーシアで、レース終盤にエンジントラブルのためフェルナンド・アロンソが戦列を離れている(リザルト上は完走扱い)。

3位はレッドブル。レッドブルはこれまで、信頼性の問題が目立っているが、全ラップの92.4%を走りきっている。

レッドブルが記録したリタイアは、ホイールにトラブルが発生したオーストラリアでのセバスチャン・ベッテルのみであり、チームメートのマーク・ウェバーは4戦すべてを最低でも9位で終えている。

レッドブル同様、メルセデスGPでもリタイアは1回のみだ。ミハエル・シューマッハが中国GPで記録したものだが、こちらはレース序盤でのリタイアだったため、走りきったラップは89.2%にとどまっている。

ウィリアムズもリタイアは1回のみで、ニコ・ヒュルケンベルグがオーストラリアGPの1周目で記録したもの。こちらのラップ数は全体の86%だ。

ルノーでは、ロバート・クビサが全戦で完走しているものの、ルーキーのビタリー・ペトロフが初めて完走を記録したのは中国GPだったこともあり、ラップ数は75.1%で全体の6番手になっている。

ペトロフはバーレーンで、縁石に激しく乗りすぎたためにサスペンションを壊し、オーストラリアではスピンしてグラベルへ、マレーシアではギアボックスの問題でクルマを止めている。

驚くことに、ロータスは全体の75%のラップを走りきっている。だが、マレーシアGPでヘイキ・コバライネンは10周遅れになっており、規定周回数に達しなかったため完走扱いにはなっていない。

トロ・ロッソでは、ハイメ・アルグエルスアリが全戦で完走しているものの、チームメートのセバスチャン・ブエミはオーストラリアGPと中国GPで1周目にリタイアしている。オーストラリアでは小林可夢偉(ザウバー)、中国ではビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)とのクラッシュだった。

フォース・インディアは昨年以上の飛躍を見せているが、信頼性の面はまだ高いとは言えず、2010年シーズンでこれまでに走りきったラップ数は全体の65.9%にとどまっている。

リウッツィは中国GPでクラッシュ、マレーシアGPではスロットルに問題が発生し、エイドリアン・スーティルはオーストラリアGPでエンジンのトラブルに見舞われていた。

ヒスパニア・レーシングは、開幕からの2戦では1台のみしか完走していなかったが、マレーシアGPと中国GPでは2台とも完走しており、全体の65.2%のラップを走りきっている。

残りの2チームは信頼性を大きく欠いており、ヴァージンが記録した完走は、ルーカス・ディ・グラッシが大胆に燃料を節約したマレーシアGPのみ。走りきったラップ数は全体の33.8%にとどまった。

信頼性の面で最下位になっているのはザウバー。記録されている完走はペドロ・デ・ラ・ロサがオーストラリアGPで記録した1回のみで、走りきったラップ数は全体のわずか25.5%だった。

度重なる信頼性の問題については、ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーがこう語っていた。

「われわれには、シャシー面でもエンジンでも信頼性の問題が多すぎた」

「何年もの間、われわれはこの面が最高なチームになっていたので、非常に珍しいことだ」

「シャシーに関する問題については、詳細に分析し、すでに対策を施している。エンジンパートナーであるフェラーリも同様に対策を行った」

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