ヨーロッパGPでは、複数のチームがレッドブル流のエキゾーストシステムを採用しているが、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はこれらのチームが問題に直面すると予想している。
フェラーリ、メルセデスGP、ルノーがヨーロッパGPで、ダブルディフューザーへ排気ガスを流し込むエキゾーストのレイアウトを採用した。
バトンが所属するマクラーレンもこのエキゾーストシステムの導入に取り組んでいるが、マクラーレンが実際にこのエキゾーストシステムをデビューさせるのは、イギリスGPになるとみられている。
しかしバトンは、このレイアウトでは、熱い排気ガスがクルマのボディーワークにあたることを指摘、「フロアがとても熱くなるんだ。かなりの熱がフロアから伝わってくると思うよ」とコメントし、ライバルがトラブルに直面する可能性があると語った。
だが、「ブロウン・ディフューザー」とも呼ばれるこのレイアウトによって、1周につきコンマ5秒向上するとも言われている。そのためバトンは、ライバルにトラブルが起きることを願っているようだ。
それでも、ヨーロッパGPが行われるバレンシアとコース特性が似ているモントリオールでは、マクラーレンが1-2フィニッシュを達成していた。
「ここでも勢いを維持できると思っていたけど、ピットレーンで周りのクルマを見てみると、いろいろな新パーツが投入されている」とバトンは語った。
バトンのチームメートであるルイス・ハミルトンも、今週末は特にフェラーリが、「かなり速くなる」だろうと予想している。