F1に復帰したミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は苦戦が続いているが、年齢や家族の存在が不利になっているとの意見がある。
こう語っているのはミカ・ハッキネン。2001年にF1を引退したハッキネンは、その後DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で数シーズンを戦っていた。
シューマッハと同じ年であるハッキネンは、F1のスリルや挑戦を求めてシューマッハが復帰したと考えているものの、シューマッハが新しい世代のドライバーと同じエネルギーを注げるのか疑問視している。
これまでのシューマッハがなぜ苦戦しているのか説明するよう求められたハッキネンは、『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンタック)』紙へ次のように答えた。
「クルマの新しい技術とタイヤが問題になっている」
「それに彼が、これまでの人生では勝利のためにバトルをすることしか知らなかったような若いドライバーを相手にしていることも理由の1つだね。彼らの人生はF1のみで成り立っていて、F1では完ぺきに集中することが求められる」
「年を取ると、それが難しくなるんだよ。41歳にもなると、人生の中で他のことも出てくる。例えば家族とかね」
しかしハッキネンは、2010年にシューマッハが勝てると考えているが、F1は「情け容赦なく、言い訳も許されない」ということも忘れていない。
「自分がやっていなくて良かったよ」とハッキネンは認めている。