マクラーレンが、F1のセーフティカールール変更について、慎重な姿勢を示している。
ヨーロッパGPでは、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がセーフティカーを抜き、ドライブスルーのペナルティーを受けたが、ハミルトンのレース結果には大きな影響がなかった。その一方、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、このセーフティカー導入で大きくポジションを落としたことから、フェラーリの怒りが爆発していた。
また、このセーフティカー導入に関しては、多くのドライバーがレース後にペナルティーを受けている。しかし、マーク・ウェバー(レッドブル)は先日、レッドブルがこのレースを「通常どおり」だったと認識していることを明かした。
だが、フェラーリからの非難を受けて、統括団体FIA(国際自動車連盟)は素早い対応を見せ、スポーティング・ワーキング・グループがルール変更も検討している。
しかし、マクラーレンのマネジングディレクターであるジョナサン・ニールは7日(水)、次のように慎重な姿勢を見せた。
「反射的な対応を心配している」
「先週末(ヨーロッパGP)に、大きな問題はなかったし、性急にルールを変更するべきだとも思わない」
また、イギリスGPではウィリアムズがレッドブル流のブロウン・ディフューザーをテストすると明かしたが、マクラーレンも同じようなパーツをテストするとニースは認めた。
マクラーレンはストレートでの空力テストを行っていたが、ニールは次のように新ディフューザーについて語った。
「もしドライバーが満足すれば、使い続けることになる」
「そうでなければ、さらに開発を進めていく」