F1ドライバー、チームオーダー禁止ルールの明確化を求める

2010年09月10日（金）

多くのF1ドライバーが9日（木）、チームオーダー禁止ルールの明確化を統括団体FIA（国際自動車連盟）に求めた。

ドイツGPでフェリペ・マッサ（フェラーリ）は、チームメートのフェルナンド・アロンソに優勝を譲っていた。スチュワードはこれを、F1で禁止されているチームオーダーと判断し、10万ドル（約837万円）の罰金を科すとともに、さらなるペナルティーを科すか、その判断を世界モータースポーツ評議会（WMSC）に委ねた。

WMSCは8日（水）に公聴会を行ったものの、証拠が不十分なため、さらなるペナルティーを科さないことに決めた。

そしてFIAは9日に裁定の全文を発表。その中で、フェラーリがルールに違反したとしているものの、この数年間の間に似たような事例や、うまくごまかされた「多くの前例」があった可能性が高いことを認めた。

チームオーダー禁止ルールは見直されることになったが、実際にルールが変更されるとしても、その前に多くのレースが行われてしまう。