ペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)は20日(水)、2010年のレース復帰は実現しない可能性も高かったと認めた。
2週間前には、長年マクラーレンでテストドライバーを務めてきたデ・ラ・ロサがザウバーに加入し、小林可夢偉のチームメートになる見通しだと報じられていた。
しかしその後、ザウバーへエンジンを供給するフェラーリが、リザーブドライバーのジャンカルロ・フィジケラの起用を求めており、フィジケラの加入がほぼ決定したとも報じられた。
来月には39歳になるデ・ラ・ロサは、ザウバーにスポンサーも持ち込むとされているが、ザウバー加入が失敗に終わる寸前だったと『Blick(ブリック)』紙へ認めた。
「確かに、いろいろ難しい問題があったけど、詳細なことは世間に知られていないよ」とデ・ラ・ロサは20日に語っている。
F1で3度チャンピオンになっているニキ・ラウダは、ペーター・ザウバー(ザウバー/チーム代表)の決断を次のように称賛した。
「彼には非常に好感が持てるし、彼の豊富な経験がザウバーの助けになるだろう。ペドロほど長い時間をシミュレーターで過ごしたドライバーはいない」
「もちろん、彼にはベッテル(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)やハミルトン(ルイス・ハミルトン/マクラーレン)のようなスピードはない。だが、クルマを上位へ持っていく方法を知っているドライバーだ」
「そして、私にとっては2009年のイチオシだった、日本のクレイジーなコバヤシ(小林可夢偉)とともに、いい位置で走るだろう」
『Blick(ブリック)』紙は、ラルフ・シューマッハも最近に可夢偉のチームメートになることへの興味を示していたと報じている。