フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、ペドロ・デ・ラ・ロサを放出するというザウバーの決断を非難しなかった。
長年マクラーレンでリザーブドライバーを務めていたデ・ラ・ロサは今年、ザウバーからレース復帰を果たし、第14戦イタリアGPまで出場していた。しかしザウバーは、次戦シンガポールGPから、デ・ラ・ロサの代わりにニック・ハイドフェルドを起用することに決めた。
ハイドフェルドは、チーム体制こそ現在とは違ったものの、昨年までザウバーに在籍していた。
このザウバーの決断について、デ・ラ・ロサと同じくスペイン出身であり、ザウバーへエンジンを供給するフェラーリの所属ドライバー、アロンソは次のように語った。
「外側からでは、何が起きたのか分からないよ。こういったチームの決断については、是非を判断することはできない」
「僕にできるのは、世界中からの応援をピーター(ペドロの英語読み)に伝えて、戦い続けるように言うことだけだよ。実際に彼はファイターだからね」
「ザウバーとはうまくいかなかったけど、彼がまたチャンスを得られるよう僕も願っている」
シーズン半ばにしてシートを失ったデ・ラ・ロサ。すでに39歳になっているものの、再びF1のレースシートを獲得することをあきらめていない。
「僕は戻ってくる」
「難しいだろうけど、過去にはやり遂げたことだし、もう一度やるだけだよ」とデ・ラ・ロサは『Sport1(シュポルト1)』へ語った。