F1最終戦でのフェラーリの作戦を擁護する声

2010年12月09日(木)
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フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2010年のF1タイトルを逃す原因になったとして、最終戦でのフェラーリの作戦が非難されていたが、元フェラーリドライバーであるゲルハルト・ベルガーが、別のものを批判した。

フェラーリの母国イタリアのメディアや、多くの解説者が、アロンソをレース序盤にピットインさせたことでアロンソがビタリー・ペトロフ(ルノー)に抑えられることになり、タイトルを逃したと指摘していた。

しかし、トロ・ロッソの共同オーナーを務めていたこともあるベルガーは、ピットウォールで作戦を判断することの難しさはよく分かるとして、こう『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ語った。

「後になって、すべての情報が手元にあり、ゆっくり考える時間もあれば、(レース中よりも)賢い判断をできるものだ」

「レース後にフェラーリを批判することは簡単だ。だが、勝負を分ける数秒の間に正しい判断を下すのは、信じられないほど難しいものなんだよ」

さらに、もしフェラーリを批判するのなら、競争力の劣るペトロフのルノーを抜けるクルマを用意しなかったことを批判するべきだとベルガーは語る。

「ルノーの方がいいFダクトを持っているなんて事態は、フェラーリにあってはならない。(シーズンが終わるころには)Fダクトは誰もがよく知った技術になっていたわけだからね」

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