フェルナンド・アロンソを前に出すことも考えたとビタリー・ペトロフ=F1アブダビGP

2010年11月16日(火)
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ビタリー・ペトロフ(ルノー)が、アブダビGPの決勝でフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を前に出すことも考えたと認めた。

アロンソは選手権トップでアブダビGPを迎えていた。そして迎えたアブダビGPの決勝では、選手権2位のマーク・ウェバー(レッドブル)がレース序盤にピットイン。これを受けてフェラーリは、ウェバーの前の順位を確保するため、アロンソにレース序盤のピットインを指示した。

しかし、結果としてはこの作戦が裏目に出てしまい、アロンソは7位でレースを終え、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に王座を奪われることとなった。

ペトロフは、ピットストップを終えたアロンソの前に立ちはだかり、レースが終わるまでアロンソをおさえきっていた。しかし、もしアロンソが追い抜きを仕掛けてきた場合には、クラッシュを避けるつもりだったとレース後に明かしていた。

その後、ペトロフはロシアのスポーツ紙『Super Express(スーパー・エクスプレス)』へ、次のように加えている。

「アロンソに僕を抜かせるということも、頭をよぎったよ」

「でも、2008年にベッテルがハミルトン(ルイス・ハミルトン/マクラーレン)に譲らず、王座を奪う寸前だったことを思い出した」

また、アロンソはレース後にピットへ戻る途中、ペトロフへ怒りを見せるようなしぐさをしており、メディアにはペトロフが攻撃的すぎたとコメントしていた。

これに対しペトロフは、こう反論する。

「僕は攻撃的じゃなかったよ。普通なレースだった」

「僕も彼と同じ立場にいたら怒りを感じていただろうね。でも、それは自分自身への怒りか、作戦を間違ったチームに対するものだよ」

その後アロンソは『Blick(ブリック)』へ、次のようにも話していた。

「(ペトロフとのことは)すべてクリーンで公平なものだった」

「実のところ、2010年に僕たちのクルマは上から3番目だった。でも、(選手権の)リーダーで最終戦を迎えていれば、最後の最後に王座を失うなんて、あまりないことだよ」

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