ワールドカップ招致失敗のベルギー、F1開催継続を目指す

2010年12月08日(水)
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2018年のサッカー・ワールドカップ招致に失敗したベルギーが、同国にある伝統のコース、スパ・フランコルシャンでのF1開催継続を目指していくようだ。

スパでのF1開催契約は、2012年までとなっている。しかし、F1最高権威バーニー・エクレストンは利益の少ないヨーロッパでのレースを少なくし、ほかの地域での開催数を増やそうとしているとの意見もあり、ベルギーGPの将来は不透明な状態だ。

ベネルスク3国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)によるワールドカップ共催の招致活動で熱心に活動していたベルギーの政治家アラン・クルトワは、ワールドカップ招致に失敗した今、この地域で最も知名度の高いイベントを失ってはならないと語っている。

「注意する必要があると思う。スポーツの世界は、東南アジアや、新興国に目を向けているとの結論も導き出せる」とクルトワは『RTBF』テレビへ話し、さらに続けた。

「われわれがワールドカップを開催することはなくなった。われわれの手元にあるほかの世界的イベント、唯一のイベントがF1グランプリだ」

「“コストが高すぎる”という声も聞こえるが、少なくともこのイベントの維持を目指さなければならない。重要なのは、ベルギーの立場だ。われわれの国には、ダイナミックで、効率がよく、成功をおさめた企業が複数ある。世界に向けたイメージも重要なのだよ」

「(ワールドカップは)今やるか、二度とやらないかというものだった。これからは、今われわれの手にあるものを続けていこうじゃないか。これも悪いものではないのだから」

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