フロントウイングの検査基準が強化されたために、ベルギーGPでレッドブルが失速したとの意見に対し、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが反論した。
レッドブルなどのフロントウイングが、高速走行時に大きくたわんでいたことが問題になり、ベルギーGPからはフロントウイングの検査基準が強化された。また、イタリアGPからはフロアの検査基準も強化される予定だ。
レッドブルはこれに対し、設計変更は行っていないとしていたものの、ジェンソン・バトン(マクラーレン)は、レッドブルが「影響を受けていた」と指摘。イタリアGPでは「さらに大きな影響が」出るよう願っているとコメントしていた。
また、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュやメルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンも、レッドブルなどのフロントウイングがベルギーでは、以前ほどたわんでいなかったと語っている。
しかし、次のようなホーナーのコメントを、『Telegraph(テレグラフ)』が1日(水)に報じた。
「(ベルギーで使った)ウイングが、1ヶ月前にハンガリーで使ったものと同じであると断言できる」
「ライバルも同じだったのか、私には分からない」
さらにホーナーは、ベルギーでウイングが一番たわんでいたのは、マクラーレンだったと主張している。
「とても興味深いことだった。(ベルギーGPで)最もたわんでいたのは、シルバー(マクラーレン)のウイングだったことが確認できただろう」
このホーナーのコメントを否定するかのように、インターネット上に出回っている動画では、バトンに接触する直前のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のフロントウイングが、明らかに動いている様子を確認することができる。