2011年からのF1タイヤサプライヤーであるピレリが、ペドロ・デ・ラ・ロサを開発ドライバーに起用すると正式発表した。
マクラーレンで長年テストドライバーを務めていたデ・ラ・ロサは今年、ザウバーに加入してレース復帰を果たした。しかし、ザウバーはシンガポールGPを前にしてデ・ラ・ロサの放出を決定。ニック・ハイドフェルドをデ・ラ・ロサの後任とした。
ハイドフェルドは今年、メルセデスGPのリザーブドライバーを務めていたが、来年からF1へタイヤを供給することが決まったピレリのテストドライバーに就任していた。しかし、ザウバー加入にともない、ハイドフェルドはピレリを離脱。その後ピレリは元ルノーのロメ・グロジャンをテストに起用すると発表した。
しかし先日、デ・ラ・ロサもピレリのテストに参加するとの報道があり、ピレリのフランチェスコ・ゴリCEOも次のようなコメントを残していた。
「これまで、ニック・ハイドフェルドがわれわれのテストを担当してきたが、ペドロ・デ・ラ・ロサとロメ・グロジャンが彼の後任になる」
そして27日(月)、ピレリはデ・ラ・ロサの起用を正式発表。『Autosport(オートスポーツ)』がこう語るデ・ラ・ロサのコメントを報じた。
「ピレリに加わることができて、とてもうれしいよ」
「タイヤテストは、とても大きな挑戦になるから、いつも楽しんでいたんだ。特にF1ではそうだね。テレメトリーやセンサーから得ることのできる情報は貴重だけど、ドライバー個人の感覚に勝るものはない。だから、ピレリに大きく貢献できることを願っている」
デ・ラ・ロサは、10月5日(火)と6日(水)にバレンシアで行われるテストに参加予定だ。