ペドロ・デ・ラ・ロサは、各チームが2011年のドライバー候補に求めている持ち込み資金が、非常に高額であることを嘆いている。
長年マクラーレンでテストドライバーを務めていたデ・ラ・ロサだが、今シーズンはザウバーに加入してレースに復帰。しかしシンガポールGPを前に、ニック・ハイドフェルドにザウバーでのシートを奪われてしまった。
その後デ・ラ・ロサは、2011年からのF1タイヤサプライヤーであるピレリのテストドライバーに就任。そして、今も2011年のレース復帰をあきらめていない。
「僕に資金があれば、100%確実に来年もレースをできる」
「いつも同じような感じだったけど、各チームがレースシートを売っている値段は、僕の知る限り、来年は最悪な状態だと言えるよ」とデ・ラ・ロサは『Autosport(オートスポーツ)』へ語った。
デ・ラ・ロサは、来年に向けてヒスパニア・レーシング(HRT)と交渉中だと報じられているが、デ・ラ・ロサ本人もHRTとの交渉を認めた。また、来年のHRTはウィリアムズからギアボックスの供給を受けるが、来年のチーム体制がどのようなものになるのか、見極めているとして、デ・ラ・ロサはこう加えた。
「僕としては、すべて彼らのプロジェクト次第だよ」
「もし興味深いものであれば、やるつもりだよ。でも、もしそうでなければ、もしくは僕が興味深いと思えなければ、時間のムダになる」
「何をするにしても、僕は常に100%を尽くす。大きな情熱を注ぐんだ。それが何であっても、僕は情熱を持って行動する。もしヒスパニアに行っても、同じように感じていたい」
またデ・ラ・ロサは、2011年にほかのカテゴリーへ転向することは考えておらず、F1残留に集中していると語った。
「来年に向けて、F1だけに集中している。列車が通り過ぎてしまったら、飛び乗ることはできないよ。ル・マンやDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)は若くなきゃいけないってわけじゃないけど、F1は若くなければできない」