ピレリが、F1のショー的要素の向上に貢献するようなタイヤを供給する意志があると認めた。
2010年のカナダGPでは、今年まで供給されていたブリヂストンタイヤのパフォーマンスが、大きく変化するという状況になった。しかし、結果としてこれが、レースを非常に面白いものにした。
そのため、2種類持ち込まれるドライタイヤのうち、あえて片方をすぐにパフォーマンスが変化するものにすれば、よりエンターテインメント性の高いレースを演出できるのではないかとの意見もあった。
先週に行われた、ピレリタイヤ初のF1合同テストでは、ハード側のタイヤがすぐに摩耗する一方で、ソフト側のタイヤはハード側よりも耐久性が高いという珍しい状況になっていた。
しかし、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、タイヤ戦略によってショー的要素の高いレースにするようにとの要望に応えたことを認めている。
「われわれは、ショー的要素を向上させるタイヤを供給するよう依頼された」
「だが、もしチームやドライバーからの批判が大きければ、次は耐久性の高いタイヤを持ち込むことができる」
また、一部ではピレリのタイヤが今年のブリヂストンタイヤよりも約2秒遅いという意見も出ているが、これに対してヘンベリーはこう語った。
「今の段階でそういった比較をすることに意味はない」