初のF1合同テストを無事に終了させたピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーが、テストを振り返っている。
ポール・ヘンベリー
「懸命に働いたが、われわれにとっては、とても前向きで、教育的な経験にもなった。これがまだ1回目のテストだということは分かっているが、満点で終えられたと思っている。ドライバーからのコメントは、非常に励みになるものだった」
「彼らは特に、フロントタイヤのパフォーマンスに満足したようだ。われわれも、その点を重点的に作業していた。それがわれわれの目的の1つであったし、目標を達成できてうれしく思っている」
「この2日間でわれわれは、ミディアムとソフトのコンパウンドをテストし、その両方でいい結果を得ることができた。特に、摩耗率についての結果は良好だった。アブダビでの2日間のテストでわれわれは、各チームとともに11,000km近くを走行した。これは、この3ヶ月にわれわれが単独テストで走行した距離を越えるものだ」
「また、これは非常に興味深い11,000kmでもあった。現行車でテストをしたのは初めてだったためだ。これまでわれわれは、トヨタの2009年型車でテストを重ねていた。その上、各チームは2011年に向けてさらなる開発の方向性を探るため、異なるものをテストし始めた」
「大量のデータや意見を得ることができたので、月曜(22日)から分析し始め、12月にバーレーンで始まる次のテストへ向けた準備を進める。その後、製品を仕上げ、2月から始まる全チームとの公式テストを待ち望むことになる」