2011年からのタイヤサプライヤーであるピレリは、2011年シーズンの開幕に向けて自信を持っているようだ。
ピレリは、ニック・ハイドフェルドをF1タイヤの開発ドライバーに指名し、8月からF1タイヤの走行テストを開始。その後、ハイドフェルドがザウバーに加入すると、ザウバーのシートを失ったペドロ・デ・ラ・ロサや元ルノーのロメ・グロジャンをテストドライバーとして獲得し、さらにテスト走行を重ねていた。
F1最終戦アブダビGP後には、アブダビで各F1チームとの合同テストを実施。そして各チームとのテストで得られたデータをもとに、ピレリはバーレーンで年内最後となる走行テストを行っていた。
バーレーンのテストでは過去に、砂嵐の影響を受けることもあったが、今回のピレリも砂嵐によって予定の変更を強いられた。しかし、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、『crash.net』へ次のようにコメントしている。
「F1は、不測の事態を予測するものだ。われわれは、状況の変化に、テストを延長するという形で迅速に対応することができた。予定より多くの時間を得ることができ、当初予定していたよりも少し多くの作業をこなせたかもしれない。それなので、最終的にはすべてうまい方向に転がったよ」
『crash.net』によると、ピレリがF1タイヤのテストを開始してから走行した距離は1万km以上だったという。また、バーレーンでは全種類のドライタイヤをテストすることもできたとヘンベリーは語っており、2011年へ向けた自信も見せた。
「われわれは、2種類の異なる意見を比較するため、2人のドライバーを走らせた。テスト終了時には、2人とも同じように、前向きな意見を口にしていた。これは、われわれの進歩を示すものだ。まだやるべきことはあるが、自信を持って2011年を迎えることができる」
ピレリは、1月にもテストを2回行う予定だという。その後、2月からは各F1チームも参加する合同テストが始まり、3月13日(日)のバーレーンGPでF1の2011年シーズンが開幕する予定だ。