2011年はザウバーに加入し、小林可夢偉のチームメートになることが決まっているセルジオ・ペレスが、自身にとって今回がF1ドライバーになる最後のチャンスだったと語った。
母国メキシコの大手通信会社テルメックスの支援を受けているペレス。スペインのウェブサイト『motor21.com』は、次のようなペレスのコメントを伝えている。
「僕にとっては、今回がF1へ行く最後のチャンスだったと思う」
ペレスは、可夢偉がチャンピオンになった2008-2009年のGP2アジアでGP2にデビュー。その後ペレスは、ヨーロッパのGP2メインシリーズで2シーズンを過ごしていたが、今年はプレッシャーを感じていたという。
今年のGP2メインシリーズでチャンピオンになったのは、ウィリアムズから来季のF1にデビューすることが決まっているパストール・マルドナード。ペレスは選手権2位になっていた。
「F1チームとの交渉中、カルロス・スリム(テルメックス会長)は、とても明確だった」
「彼は僕に、もしタイトル争いをしなければ、(F1)チームの目にも留まらず、チャンスがなくなると言っていたんだ」とペレスは語る。
ペレスを支援するテルメックスは、来季にザウバーのパートナーになることも決まっている。才能ではなく、資金面を重視したためにザウバーがペレスを獲得したとの意見もあるが、ペレスはこう反論した。
「F1は大金が動く世界だよ。それに、メキシコには大きなビジネスチャンスがあり、興味も大きいことが分かっていた。それが僕の不利になることはなかったよ」
「でも、僕は自分がいいドライバーであることを証明した。誰かが僕に何かを与えてくれたわけじゃない」