ザウバーが、メキシコ出身のドライバー、セルジオ・ペレスと2011年のドライバー契約を結んだと発表した。
ザウバーはすでに、今年加入した小林可夢偉が来季も残留することを発表しているため、来年はペレスが可夢偉のチームメートになる。
ペレスは、2005年にヨーロッパへ渡り、2006年までドイツのフォーミュラBMWに参戦。2007年からはイギリスでF3にステップアップし、型落ちのシャシーを使うナショナルクラスで2007年のチャンピオンになると、翌年2008年には上位クラスのインターナショナルクラスに参戦した。
その後ペレスは、GP2アジアやGP2に参戦し、2010年のGP2ではモナコでの勝利を含め、4勝を記録している。
ペレスはこれまで、2011年からザウバーのパートナーになることが発表されたテルメックスからの支援を受けていた。現在20歳という若さにしてF1デビューが決まったペレスは、次のような喜びのコメントを残した。
「F1は、若いレーシングドライバーなら誰でも夢見るものだよ。そして、その夢が今、実現しようとしている。これには大きな挑戦と責任がともなうことは分かっているけど、喜んでそれを受け入れるし、モーターレースの最高峰で母国を代表できることが誇らしい」
「僕を信じてくれたペーター・ザウバー(チーム代表)に感謝したい。この素晴らしい機会を最大限に活用するため、自分にできることは何でもやっていくよ」
一方、ペレスの起用を決めたザウバー代表はこう話している。
「この数年間、セルジオは成長を続けてきた。昨シーズンの彼は、レースでファイティング・スピリットを示し、F1へステップアップする準備が整っていることを証明していた。彼と働くことを楽しみにしており、セルジオ・ペレスと小林可夢偉というペアが、強力であることを確信している」