ザウバーが、セルジオ・ペレスとのドライバー契約を結んだことともに、テルメックスとパートナーシップを結ぶことを発表した。
テルメックスは、大富豪のカルロス・スリムが所有するメキシコの通信会社。以前からスリムによるザウバー買収などのうわさがあったが、パートナーシップという形でスリムがチームと手を結ぶことが発表された。
テルメックスは、ドライバー育成プログラム『エスクデリーア・テルメックス』を展開している。来年にザウバーからF1デビューすることが発表されたペレス、そして来季はザウバーのリザーブドライバーになることが発表されているエステバン・グティエレスも、『エスクデリーア・テルメックス』の一員だ。
スリムは今回の契約について、こう話した。
「ザウバーは大きな成功を収めてきたレーシングチームであるだけではなく、レース界で最も尊敬を集めており、著名なレーシングドライバーをキャリア初期に成長させてきた」
「セルジオを起用するという彼らの決断は、彼がメキシコを代表するドライバーになる上で、非常に大きな意味を持つ。テルメックスとわれわれのレースプロジェクト『エスクデリーア・テルメックス』にとってこれは、大きな進歩だ」
「そして、ザウバー・モータースポーツへメキシコ人F1ドライバーを誕生させたことで、長年の活動を確固たるものにでき、心から誇りに思っている」
また、ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは、次のように語っている。
「テルメックスはすでに、何年にもわたってモータースポーツに力を入れており、さまざまなカテゴリーでドライバーを支援してきた。そして彼らは今、モータースポーツの最高峰へ足を踏み入れようとしている。彼らがその一歩を、われわれとともに踏み出すことをうれしく思うとともに、誇りに感じている」
「テルメックスは素晴らしい企業であり、われわれの強力なパートナーを代表する存在になる。実り多いパートナーシップを期待している」