アブダビで行われた若手テストにレッドブルから参加し、好タイムを記録して以来、注目を集めているダニエル・リチャルドが、トロ・ロッソから2011年にF1デビューを果たすとのうわさが出てきた。
トロ・ロッソはすでに、2011年シーズンもセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリが残留すると発表している。しかし、リチャルドがアブダビで素晴らしいパフォーマンスを見せたことで、トロ・ロッソのラインアップが変更になるのではないかと注目が集まっている。
リチャルドが2011年にどういった活動をするのか決まっていないばかりか、レッドブルのモータスポーツ・コンサルタントであり、リチャルドも所属するドライバー育成プログラムの責任者ヘルムート・マルコも、リチャルド本人もF1へのステップアップを否定していない。
「われわれは、ベルノルディ(エンリケ・ベルノルディ)、クリエン(クリスチャン・クリエン/ヒスパニア・レーシング)、リウッツィ(ビタントニオ・リウッツィ/フォース・インディア)、スピード(スコット・スピード)を支援していた」
「ダニエル・リチャルドが次の優れた才能だ。次なるベッテル(セバスチャン・ベッテル)かって? それは分からない」とマルコは『Die Welt(ディー・ヴェルト)』へ語った。
そして、トロ・ロッソのチーム代表であるフランツ・トストも、ドライバーラインアップが変更される可能性を示唆した。ブエミについてトストは、『redbull.com』へ次のように話している。
「シーズン序盤は彼もポイントを獲得し、パフォーマンスのレベルはとても良かった。だが、シーズン終盤の彼は少し苦しんでいた」
またトストは、アルグエルスアリが「一歩ずつ」成長しており、「正しい道」を進んでいるともコメント。2011年にドライバーラインアップが変わらないか質問されると、こう答えた。
「F1では、何が起こるか分からない。われわれの最大の目標は、素晴らしいクルマを造ることだ」
「ドライバーや継続性については、いずれ分かる」