マーク・ウェバー(レッドブル)が、F1でのチームオーダー禁止撤廃による影響はないと語った。
「あまり心配する必要はないよ。毎週そんなことが起こるわけじゃない」とウェバーは話している。
F1では、チームからの指示によって順位を操作するチームオーダーがルールで禁止されていたが、間接的な表現などを使ったチームオーダーが横行していた。今年のドイツGPでも、フェラーリがチームオーダーを使っており、チームオーダーを禁止するのは不可能だという意見もあった。
F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、2011年からチームオーダー禁止ルールを撤廃することに決めたが、ウェバーは『BBC』ラジオへ、次のように話している。
「フェラーリのやったことは、かなりひどかったし、あれは最悪なことだった」
しかしウェバーは、チームオーダー禁止の撤廃に、理解も示しているようだ。
「1つのチームのために、2人のドライバーが走っているわけだし、チームがより良い結果を得られるよう、順位を入れ替えることは以前から行われていた。上位でも下位でもね」
「僕自身、何度もやったことだよ。その恩恵を受けることもあったし、そのとき走っていたチームためにやったこともある」
現在ウェバーが所属しているレッドブルは、チームオーダーに反対する立場を取っており、2010年シーズン中も2人のドライバーを平等に扱うと言い続けてきた。しかし、レッドブルはウェバーのチームメートであるセバスチャン・ベッテルを中心にしたチーム作りを行っているとも認めており、ウェバーがチームに対する不満をもらすこともあった。
だが、チーム離脱を考えたことはないとウェバーは語る。
「今年のチームが、生みの苦しみを味わい、そこから進歩できると分かっていた」
「だから、どこか別のところへ行かないといけないと感じることはなかった」