マーク・ウェバー(レッドブル)が、F1の2010年シーズン終盤に負った肩の骨折がパフォーマンスに影響したことを否定した。
最近に出版された本の中で、ウェバーがシーズン終盤に肩を骨折していたことが明かされた。この件については、パフォーマンスに影響したのかということ以上に、ウェバーが所属チームのレッドブルに骨折の事実を隠していたことが大きな話題になっている。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも、ウェバーがケガを隠していたことには「失望とフラストレーション」を感じると語っており、ウェバーが今季限りでレッドブルを離脱するといううわさも再燃してきた。
「ちょっとしか情報がないというのは危険なことだね!」
「今週は何もニュースがなかったんだと思うよ」とウェバーは語り、オフシーズンでニュースが少なくなったため、この問題が大きく取り上げられたとの考えを示した。
ウェバーは、肩の骨折をF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の医師ゲイリー・ハートスタインと自身のトレーナーであるロジャー・クリアレイにしか明かしていなかったが、その理由について次のように説明した。
「クルマの中でのパフォーマンスには影響しないという大きな自信があった」
「何も問題は起きなかったから、これ以上このことについて話す必要はないよ」
「僕は1戦も欠場していない。それに、もしクルマを安全に限界で走らせることができなければ、もちろんチームに知らせていた」
ウェバーは日本GPと韓国GPの決勝前に痛み止めの注射を打っていたが、これは「予防的な措置」だったと話している。
また、この肩の骨折の手術をするため、最終戦後にアブダビで行われたピレリタイヤでのテストをウェバーが欠席したとも報じられていた。しかし、ウェバーはこれを否定している。
「どこからそんな話が出てきたのか想像もできないよ。もとから、あのテストに参加する予定はなかった」