韓国GPのオーガナイザーが、レースはキャンセルになる可能性が高まったとの報道に反論している。
韓国GPが予定通り開催される場合、F1関係者は3週間後に韓国へ向かわなければならないものの、まだ統括団体FIA(国際自動車連盟)がサーキットの最終査察を行っていないことから、関係者はこの問題に頭を抱えている。
本来であれば、開催の90日前までに最終査察を行うことになっているが、韓国GPを開催する韓国インターナショナル・サーキットの建設が遅れたため、最終査察の日程は再三延期されてきた。韓国GPの関係者も、10月11日(月)に査察が行われる予定になったと認めている。
つまり、鈴鹿サーキットで日本GPが行われた翌日、鈴鹿での戦いを終えたF1の貨物が韓国へ向かう当日に、最終査察が行われるのだ。
また、この問題はタイトル争いにも影響を与える。チャンピオン候補者たちも、残り3戦になるのか4戦になるのか分かっていない。
韓国GPのオーガナイザーであるKAVOのスポークスマンは、10月11日の最終査察までにサーキットの準備は整うとして、『AFP通信』へこう語った。
「10月24日のレース開催に問題はない。作業はほぼ終了している」
「急ピッチで作業を完了させ、2週間後に最終査察を行う際には、FIA関係者も完成したサーキットを目にするだろう」
しかし、26日(日)にF1最高権威バーニー・エクレストンが、韓国GPについて懸念を抱いていると初めて認めたことから、韓国GPがキャンセルになるとの危機感が高まっている。
「エクレストンのコメントについては、レースへ向けた準備を進めなければならないというメッセージであると真摯(しんし)に受け取っている」とスポークスマンは述べた。