シンガポールGP予選後の記者会見で、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)のジョークに、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だけには笑顔を見せなかった。
ベッテルはアロンソのすぐ後ろ、2番手で予選を終えたが、まだシンガポールGPに優勝できるチャンスは大きいと語っていた。
「もっと前のグリッドなら助かるけど、レースでも順位は変わるからね。それに、2年前にフェルナンドは15番グリッドからレースに優勝したんじゃないかな」
そう語るとベッテルは笑顔を見せた。ここで会見場にいたメディアは、当時ルノーでアロンソのチームメートだったネルソン・ピケJr.が故意にクラッシュし、セーフティカーを導入させてアロンソを優勝に導いた事件、クラッシュゲートのことにベッテルが言及していると気付き、笑いが起きていた。
「アロンソの顔は、フェラーリのレーシングスーツと同じ色(真っ赤)だった」と『The Independent(インディペンデント)』のデビッド・トレメインはアロンソの様子について書いている。