フェラーリは次戦ヨーロッパGPで大幅な改良を予定しているが、ここでレッドブル流のエキゾーストも投入されるようだ。
レッドブルの速さについてライバルチームは当初、レギュレーションに反するライドハイト調整システムを使ったものだと推測。しかし、実際にはそのようなシステムはなく、低い位置に設置されたエキゾーストなど、クルマのリア部分に速さの秘密があるとみられている。
『AS』紙は、今回の改良でフェラーリが、トルコやカナダに比べるとコンマ3秒からコンマ4秒速くなると報じた。また、クルマの空力面での方向性が根本的に変わったことで、今後の開発に向けた新たな道が切り開かれるという。
「バレンシア(ヨーロッパGP)での改良で最も重要なのは、その場で何を成し遂げられるのかじゃない。残りのシーズンへ向けて、それがどのように開発の道を切り開いてくれるのかってことなんだ」とフェラーリのフェルナンド・アロンソも語っている。
エキゾーストの他にも、フェラーリがリアサスペンションを変更すると『AS』は加えた。これは、「ディフューザーが発生するダウンフォースを2倍にするため」空気が流れる経路をより大きくするものであるとのこと。
「バレンシアへ向けては、リアウイング(Fダクト)からクルマの他の分野へチームの集中力が移された」とフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは『Globo(グローボ)』へコメントしている。