フェラーリの会長、ルカ・ディ・モンテゼモーロは、2011年の人事について明らかな変更があるのは、パット・フライの加入だけだと認めた。
マクラーレンが2011年仕様車の開発に取り掛かると、イギリス人のフライは、シーズンの途中からディピュティ・テクニカル・ディレクターになるためにマラネロに拠点を置くフェラーリに移籍した。
2010年のアブダビGPでレース戦略に失敗し、チャンピオンを手にできなかったフェラーリは、大規模な人事異動をするのではないかという憶測が広まった。
しかし、モンテゼモーロはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に「われわれは過去の間違いを繰り返さない」と語った。
「多少の役割変更や調整はあるが、大きな変更ではない。ごく普通のプロセスで、優れた人物を昇進させるだけだ」
「外部から引き入れるのは、マクラーレンから来たパット・フライだけである。それは、アブダビよりもずっと前にやったことだけどね」とモンテゼモーロは付け加えた。
モンテゼモーロは、過去2年のシーズン開幕にベストなマシンを持ち込んでいなかったことがチャンピオンシップの敗因だった語り、2011年の目標はまず速いクルマを開幕に持ち込むことだという。
「今シーズンの開幕戦で優勝したが、最初からベストなクルマを持っていなかった。われわれは(バーレーンGPで)勝ったが、それはレッドブルに問題が起きたからだ」
「われわれは、2009年と比較して、今年はかなり良くなった。同様に2009年も2008年より良くなっていた。しかし、レッドブルは、最高なクルマを持ち込んでいたんだよ」とモンテゼモーロは認めた。
「次に、われわれは開幕戦からベストなクルマを持って行かなければならない」と付け加えた。