フェラーリ会長、F1分裂の可能性は残っているとコメント

2010年12月17日(金)
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フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は、今でもF1が分裂する可能性は残っており、2013年に新シリーズを立ち上げることもあり得ると語った。

F1では各チームとF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーが政治面で対立。2009年には分裂の危機に直面していた。しかし、この対立は収束し、最大の焦点になっていたF1の商業面などについて規定したコンコルド協定も、2012年まで延長された。

だが、現行のコンコルド協定が期限切れとなった際には、商業収入をより多く分配するよう再び求めていくとモンテゼモーロは語っている。

フェラーリが各国のメディアを招待して行ったディナーに出席した『Telegraph(テレグラフ)』のF1記者トム・キャリーによると、モンテゼモーロは現在のF1を「刑務所」にたとえていたという。

「われわれは今、分かれ道にいる」とモンテゼモーロは語っていたようだ。

モンテゼモーロによると、今後のF1に考えられるシナリオは3つ。1つ目は、最高権威バーニー・エクレストンを頂点に、CVCキャピタル・パートナーズがオーナーのままであり続けるという現状の維持。2つ目は、新オーナーを迎えつつも、エクレストンを頂点にすえたままにすること。

そして3つ目は、チーム側が分裂シリーズを立ち上げ、チーム側がリーグのオーナーになっているアメリカのプロバスケットボール「NBA」のようにすることだという。

「結局とのころ、別のプロモーターを見つけることは、いつでもできるのだよ。これはビジネスであり、そんなに複雑なものではない」とモンテゼモーロは加えた。

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