ジャック・ビルヌーブ、F1復帰に向けて最後の挑戦

2010年06月11日(金)
ジャック・ビルヌーブ、F1復帰に向けて最後の挑戦 thumbnail

ジャック・ビルヌーブが、F1復帰に向けた最後の挑戦を行い、もし失敗した場合には、F1復帰をあきらめると語った。

1997年のチャンピオンであるビルヌーブは、今シーズンからの参戦を目指していたステファンGPの有力候補だと報じられていた。ステファンGPは、トヨタが2010年に向けて開発していたクルマでの参戦を計画したが、ステファンGPの参戦が認められることはなかった。

最後にF1を走ったのは、BMWザウバーに所属していた2006年、来年には40歳になるビルヌーブだが、2011年にF1へ復帰できなければ、F1復帰は断念するようだ。

モントリオール近郊で行われた交通安全イベントに、かつての宿敵であるミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)とともに参加したビルヌーブは、次のように語っていた。

「子育てにとても忙しい現状には、かなり満足しているよ」

「クルマに乗ることができればうれしいだろうけどね。いったんレーサーになってしまうと、一生レーサーであり続けると思う」

「2010年(のF1復帰に向けて)は、懸命に取り組んでいた。2011年まで頑張ってみる。まだ数ヶ月あるからね」

2006年に現役を引退し、今年メルセデスGPから復帰したシューマッハに対して、ビルヌーブが復帰するというのはいいアイデアだと思うか質問があると、イベントに集まっていたメディアが一斉に笑っていた。

「何がそんなに面白いのか分からないね」とシューマッハは語り、こう続けている。

「ジャックが言ったように、結局のところ、僕たちはレーサーなんだよ。レーサーの血が流れているんだ。それはずっと変わらないことだよ」

しかしビルヌーブは、自分にチャンスをくれるようF1チームの首脳陣を説得させるのは難しいと認め、次のように加えた。

「チームはリスクを冒したくないからね。あまりにも長い間離れていると、チームがチャンスを与えたがらなくなってしまう」

この記事をシェアする
関連トピックス
関連記事
前後の記事

前後の記事
F1 2010 ニュース一覧