1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、F1への復帰を断念した。『Autosport(オートスポーツ)』が報じている。
ビルヌーブは、2006年シーズン中にF1を離れていたものの、近年もF1への復帰を試みていた。2010年からのF1参戦を目指していたステファンGPでは、有力なドライバー候補になっていたほか、デュランゴと共同でチームを立ち上げ、2011年からF1に参戦することも目指した。
しかし、ビルヌーブとデュランゴの共同プロジェクトは、統括団体からF1参戦を認められなかった。その後、既存チームの買収など、新規参戦以外の方法でのF1参戦を目指していたビルヌーブらだが、F1参戦を断念したようだ。
『Autosport(オートスポーツ)』によると、ビルヌーブは『BBC Radio Five Live(BBCラジオ・ファイブ・ライブ)』で、次のように語ったとのこと。
「(F1参戦は)かなり難しくなったようだね」
「復帰してチームを作るため、今年は懸命に取り組んできた。それが一番やりやすい方法だったんだ」
「でも、うまくいかなかった。だから、F1のことに頭を悩ませるのをやめるべき時が来たと思う」
「チーム設立の予算はあったんだけど、それを確保しておけるのは一定の時間だけだよ。それを過ぎると、みんなが興味を失って、ほかのことに目を向けてしまう。大変なことだったし、このことだけに集中していたんだけどね」
ビルヌーブは今後、オーストラリアのV8スーパーカーに参戦するとの憶測もあった。しかし、ビルヌーブ本人は、NASCAR参戦を続けるとして、こう話している。
「先週にオーストラリアでV8スーパーカーのレースに出たけど、面白かったよ。でも、今はNASCARに集中している」