ジャック・ビルヌーブが、2011年にロータス・ルノーGPからF1へ復帰するオファーを断っていたとの憶測を否定した。
1997年のF1チャンピオンであるビルヌーブについては、2010年にグループ・ロータスの支援を受けてインディカーで走り、その後2011年にロータス・ルノーGPでF1へ復帰するオファーを受けていたとの憶測があった。
しかしビルヌーブは、『Rue Frontenac(リュ・フロンテナック)』へ、「一度もそんなことを話し合っていない」とこれを否定している。
昨年にビルヌーブは、今はグループ・ロータスで働いている友人のジーノ・ロサトに会うため、グループ・ロータスの本拠地を訪れていた。
「F1のことは話さなかったよ」
「みんな、F1へ復帰するために、僕がどれほど懸命に取り組んでいたのか知っている。もしF1へ復帰するために1年間インディカーで走らないといけなかったら、そうしていただろうね!」
「ロータス・カーズがF1に参入するという計画は、ここ数ヶ月の間に出てきたというのが真実だよ」とビルヌーブは話している。
長年フェラーリのF1チームで働き、今はグループ・ロータスの副社長を務めているロサトも、ビルヌーブと同様のコメントを残した。
「私がジャックとインディカーについて話したとき、われわれの計画の中にF1はなかった。彼がわれわれとレースを走ってくれることを願っていたよ。私の頭の中では、ビルヌーブとロータスは自然な組み合わせだったが、うまくいかなかった」
さらにビルヌーブは、次のように続けている。
「僕たちがインディカーについて話し合ったのは事実だよ。でも、すでに佐藤琢磨が彼らのファーストドライバーになっていたんだ。それに、僕のパートナーが当時F1に投資したがっていた資金を、いくらか持ち込むようにも言われた」
「それは僕にとって選択肢にならなかったんだ。それに、インディカーやインディ500は…すでに走ったことがある。インディで分裂騒動がある前、今よりも競争が激しかった時代にね」
「もし資金を持ち込まないといけないのなら、すでに挑戦して成果を残したものではなく、NASCARのように新しい挑戦じゃないといけない」