ロータスは、2011年シーズンの開幕をKERS(運動エネルギー回生システム)なしで迎えるという方針を変えないようだ。
ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスはすでに、2011年型車にKERSを搭載しない予定であると語っていた。2011年のF1には、前走車に近づいたときのみリアウイングを調整できる「アジャスタブル・リアウイング」が導入されるが、ロータスの技術責任者マイク・ガスコインは『edp24.co.uk』へ、次のように語っている。
「アジャスタブル・リアウイングは作るが、シーズン開幕時のKERS搭載は考えていない。現在開発中だが、エンジニアリング面のリソースが問題だ」
「(搭載に向けた)労力やマイナス面を考えると、まだ1周あたりの効果が大きいとは言えない。戦略的には、スタート時やレース中に有効なんだがね」
「だが、シーズン開幕時にわれわれが、KERSでステップアップを果たすことはできない」
「まずはほかのことに集中することを決めた。そういったものをきちんと機能させなければ、KERSによる効果も現れない」
ロータスは2011年にルノーのエンジンを搭載するが、ロータス側の準備が整った際には、ルノー製のKERSを搭載するとガスコインは認め、将来的にはKERSを搭載する可能性もあると語った。
「ルノーは環境に配慮した技術やKERSにとても前向きだ。それなので、われわれも積極的に取り組んでいく」