ルノーF1が8日(水)、グループ・ロータスと提携し、2011年は「ロータス・ルノーGP」として参戦することを発表したが、トニー・フェルナンデス率いるチーム・ロータスも、ロータスの名を手放そうとはしていない。
今年ロータス・レーシングとしてF1に参戦したチームは来年、チーム・ロータスとしてエントリーをしており、ルノーエンジンを搭載する予定になっている。
F1には、チーム名とは別に、コンストラクター名というものが存在する。通常はマシン製造者とエンジン製造者の名前を組み合わせてつけられ、チーム・ロータスのコンストラクター名はロータス・ルノーとなる。しかし、ルノーF1が来年はロータス・ルノーGPとなるため、非常に分かりにくい状況になってしまう。
しかも、両チームとも来季は、かつてアイルトン・セナなどが在籍していた時代にチーム・ロータスが採用していた黒と金のカラーリングを採用しようとしている。
ロータスの名をめぐり、グループ・ロータスとチーム・ロータスが法廷で争うことになると予想されるが、グル-プ・ロータスからの大きなプレッシャーに屈していないフェルナンデスの決意は固いものになっているようだ。
「(グループ・ロータスのCEO)ダニー・バハールは、われわれのために尽力してくれた。われわれの将来やチーム・ロータスについて、これほど決意が固くなったことはない。彼らはブラックとゴールド(のカラーリング)というアイデアも盗もうとしているようだ」とフェルナンデスはツイッターでつぶやいた。
フェルナンデスはさらに「グリーンとゴールドのままにして、資金を節約し、その資金をクルマに使って!」というファンからのツイートも紹介している。
「おかしなことだ。私たちの初めての会議はロータスの部屋で行われた。ダニーはスポンサーになることを目指しているのだろうか?」ともフェルナンデスは書いている。
また、ロータスの技術責任者マイク・ガスコインもツイッターで、次のようにつぶやいている。
「ロータスはバスみたいなものだ。長い間待っていて、ようやく来たと思ったら2台同時に来る」
「安心してもらいたい。われわれがチーム・ロータスであり、われわれはここにとどまる」
チーム・ロータスのリアド・アスマットCEOも、「メディアからの問い合わせが多数きているので、はっきりさせておきたい。われわれがチーム・ロータスだ」と語っている。