まだまだ混乱が続く2011年F1タイヤ問題

2010年06月11日(金)
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すでに決まったとも報じられていた2011年からのF1タイヤサプライヤーだが、まだ混乱が続くことになりそうだ。

前戦トルコGPの直前、そして今週末のカナダGPの前にも、ピレリが契約を勝ち取ったとみられていた。

「イスタンブールでは、ピレリということで全員が合意していた」とレッドブルのチーム代表クリスチャンも認めている。

また、各メディアがピレリに決定したという報道を行っており、『La Provence(プロバンス)』紙もヨーロッパGPまでに発表が行われると報じた。

しかし、数人の有力者がこれに反対しているともうわさされ、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長もミシュランを支持していると報じた。

トッドの他にも、マクラーレンのチーム代表であり、F1チームが組織するFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)の会長でもあるマーティン・ウィットマーシュも、ミシュランを支持しているようだ。

ミシュランのモータースポーツ責任者であるニック・ショロックは、決定の遅れがタイヤサプライヤーにとって大きな問題になると語っていたが、その後『Auto Hebdo(オート・エブド)』へ、ビバンダム(ミシュランのマスコット)は困難を乗り越えることができるとコメントした。

「もちろんだ。われわれにとっては、F1が未知なものではないことを忘れないでもらいたい。われわれには、知識も経験もある」

そのため、今回のタイヤ問題は、ミシュランを支持するトッドと、ピレリを支持するチーム側やF1最高権威バーニー・エクレストンにとって、初めての真っ向勝負になる可能性が出てきた。

これまで、複数のタイヤ会社が交渉を行ってきたが、興味深いことに、FIAが正式な入札を開始することはなかった。なおFIAは、純粋に商業的な事項にはかかわらないとみられている。

ザウバーのチームマネジャーであるビート・ツェンダーは、11日(金)に状況がはっきりすることはないと考えているようで、「もう何週間も同じことを聞いている」と語っていた。

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