F1復帰へ向けた提案が冷遇されたことに、ミシュランが失望している。
正式に申請を行っていなかったものの、ミシュランも2011年からのF1タイヤ供給に向け、各チーム、F1を運営するFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)、統括団体FIA(国際自動車連盟)などと詳細にわたる話し合いを行っていた。
しかし、ミシュラン側は大幅なルール変更を要求。その中には、複数のタイヤサプライヤー参入を認めること、「環境問題への配慮」を示すための対策などが含まれていたことを、ミシュランのモータースポーツ責任者ニック・ショロックが明かしている。
だがF1は最終的に、ルール変更を認めず、ピレリを新タイヤサプライヤーに選出した。
F1での環境問題については、つい先日、F1チームが組織するFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)が、2013年からの新エンジン規定では燃費向上に力を入れることを中心とした、CO2排出削減プログラムを発表したばかりだ。
だがショロックは、F1の方向性には感心できないと『Auto Hebdo(オート・エブド)』へ語る。
「モータースポーツがわれわれの社会をリードする姿を見ることができず、失望している」とショロックはコメントした。