2010年シーズンこれまでの3戦を振り返ってみると、フェラーリエンジンが信頼性の問題を抱えている可能性が見えてくる。
4日(日)のマレーシアGPでは、ギアボックスにも問題があったものの、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がエンジンのトラブルによりレースを終えていた。
また、オーストラリアGPではフェラーリの両ドライバーが決勝前にエンジンを交換しており、フェラーリエンジンを搭載するペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)はマレーシアGPで、レースをスタートすることもできなかった。
デ・ラ・ロサのチームメートである小林可夢偉はレースをスタートできたものの、エンジンのトラブルでレースをリタイア。ザウバーは2台とも3日(土)にエンジン交換を行っていたが、ともにエンジンがリタイアの原因になっていた。
しかし、ザウバーの2台が見舞われたトラブルと、アロンソのトラブルは無関係であったことが明らかになっている。ザウバーは、2台ともニューマチック・システムの問題によりトラブルになったとしているが、アロンソのトラブルは突発的なものだったようだ。
「エンジンの状況については、きちんと把握できていると信じている」とフェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは話している。