2人の元F1ドライバーが、ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトン(マクラーレン)は2010年、チームメートのペースについていくことに苦戦するだろうと語った。
バトンのチームメートであるルイス・ハミルトンは、3位でバーレーンGPをフィニッシュしているが、バトンはハミルトンの20秒遅れの7位でフィニッシュし、タイヤのことを気にしすぎたとレース後に語っている。
レース後にメディアの質問に答える中で、イギリスのメディアからマクラーレンでのチーム内バトル開幕戦にハミルトンが勝ったと思うか質問され、バトンはこう答えた。
「そう書きたければ、そう書けばいいよ」
「ルイスが僕の前でフィニッシュしたのは事実だしね。今日は彼のほうがいい仕事をした」
しかしバトンは、ハミルトンよりも4つ後ろのグリッドからスタートしたことにより、レースでは前をふさがれることが多かったとも語っている。
「僕のペースはかなり良かった。でも、ルイスは特別なドライバーだよ」
「移籍してきて、ルイスのようなドライバーよりも速く走ることは誰にとっても難しいことだよ。でも僕は、自分の予選を改善させること、そして予選に合ったクルマにすることに一生懸命取り組んでいる」
「自分の進歩にも、チームの進歩にも満足しているよ」とバトンはコメント。
だが、1992年のチャンピオンであるナイジェル・マンセルは、しばらくハミルトンに先行されることにバトンは慣れる必要があると語る。
「序盤の6戦はルイスが優位に立つ」
「だが、ジェンソンも落ち着き、強さを発揮するだろう」
また、ハミルトンの新マネジャーになるともうわさされている元マクラーレンドライバー、マーティン・ブランドルも、バトンの苦戦を予想した。
「新しい挑戦を望んだと言いながら、バトンはハミルトンの庭に入ってきた。エベレストに登るか、太平洋を泳いで渡るようなものだ」とブランドルは『The Times(タイムズ)』紙へ書いている。