マクラーレンの前チーム代表ロン・デニスは、現在のチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュの方がチャンピオンの扱いに長(た)けていると認めた。
今もマクラーレン・グループの会長であり、株式も大量に保有しているデニスは、『F1i』誌からルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンというマクラーレンの現行ラインアップについて質問され、次のように答えている。
「2人のチャンピオンを抱えるのは、時に挑戦になる。私も何度か挑戦したことがあるよ。もしかするとマーティンは、私よりもその役割がうまいのかもしれない」
ウィットマーシュは、長年デニスの右腕として活躍し、2009年シーズン序盤にチーム代表の地位をデニスから引き継いだ。そして現在は、各チームによって組織されているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)の会長も務めている。
マクラーレンでは、アイルトン・セナとアラン・プロストが在籍した1988年から1989年にかけて、両者がチーム内で対立し、日本のファンが「セナプロ対決」と呼ぶ激しい戦いを繰り広げていた過去もある。