ジェンソン・バトン襲撃事件、誘拐が目的だった?

2010年11月08日(月)
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ブラジルGPの期間中、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が武装した集団に襲撃されそうになったことが大きな話題になったが、元F1チャンピオンのジャッキー・スチュワートは、これは誘拐を目的にしたものだった可能性があると語った。

バトンはブラジルGPの予選後、マシンガンなどで武装した集団に襲撃されそうになった。しかし、特別な訓練を受けた武装警官がバトンの車を運転しており、この警官の活躍によってバトンは被害を免れている。

「麻薬の大物がわざわざ殺人をするようなことはない。だが彼らは、裕福な多国籍企業に関係のある人物を誘拐する。バトンの場合は、ボーダフォンやモービル(ともにマクラーレンのスポンサー)がそうだ」とスチュワートは語る。

50年前には、伝説的F1ドライバーのファン・マヌエル・ファンジオが、キューバで革命軍に誘拐される事件も起きていた。このときファンジオは、無傷で解放されている。

だが、バトンが襲撃されそうになった時、同じ車に乗っていた父ジョンは、今回の事件が偶然ではないとの意見を示した。バトンが狙われる直前、襲撃者たちのもとにバトンがサーキットを出たと連絡が入っていたのではないかとの憶測もある。

「とても奇妙だった。われわれは、非常に小さなメルセデスのコンパクトカーに乗っており、彼らが中を見ることはできなかった」

「まるで彼らは、誰かを待っているようだった。そう考えると少し怖いよ」とジョンは語る。

ドライバーズ選手権のチャンピオン争いから脱落したこともあり、バトンにとっては散々な週末になったが、少なくともケガはないまま家路につくことはできた。

「素晴らしいサーキットだし、いい思い出もたくさんある。でも、今日の夜に家へ帰るよ」とバトンは決勝前に語っていた。

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