F1チームによって組織されているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)が16日(火)にミーティングを行い、バーレーンGPが退屈なレース展開になったことについて話し合うようだ。
バーレーンGPでコース上での見どころが少なかったのは給油禁止が原因だとされており、緊急に対応する必要があると語る関係者もいたが、『Motorsport Aktuell(モータースポーツ・アクチュエル)』誌はFOTAが会合を行うと報じた。
F1の最高権威バーニー・エクレストンは、あと3レース様子を見てから変更を加えるのか決断したいとして、『The Times(タイムズ)』紙へこう語っている。
「パニックになる必要はない。F1の危機などではない」
エクレストンは、すでにチーム側と話し合いを行ったとも明かした。
「われわれのビジネスについて彼らに説明しようとした。コンピューター遊びや1周の速さを求めることではなく、レースや大衆へ向けたエンターテインメントだ」
「問題なのは、スポーティングレギュレーションやテクニカルレギュレーションの策定にチームを加えられないことだ。受刑者にルールを書かせることはできない」
エクレストンはこのように語り、将来的には独立したエンジニアにルールを書かせることを提案した。
また、1997年のチャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、反射的にパニックを起こさないよう訴えている。
「ルールに問題はない。1つのレースでは、大して分かるものじゃない。最悪なのは、みんながどうしたいのか確認する前に、あわてて変更してしまうことだよ」とビルヌーブは語った。
ロータスのチーフテクニカルオフィサーであるマイク・ガスコインや、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーもビルヌーブに賛成している。
「われわれが今やるべきなのは、反射的に反応することではない。どうなるにしろ、変更するのであれば確実にショーを改善させなければならない」とガスコイン。
ベルガーは、「(バーレーンは)退屈だったが、まだ開幕戦だし、判断するには早すぎる。きっとうまくいくと思っているよ」と加えた。
ウィリアムズのチーム代表フランク・ウィリアムズは、ルールやクルマだけを非難するべきではないとして、『Auto Hebdo(オート・エブド)』誌へこう話している。
「魔法のようなF1などないが、ストレートを長くして、ランオフエリアを拡大することで改善されるだろう」
ヒスパニア・レーシングのカルン・チャンドックは、ジョーク交じりに次のような提案を行った。
「みんなで先週末の僕のプログラムを採用して、いきなり予選を走ったらどう?」