新チームの参戦に分かれる意見

2010年03月10日(水)
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マクラーレンとレッドブルのチーム首脳が、新チームのF1参戦について異なる見解を示している。

先日にはフェラーリがヴァージン、ロータス、ヒスパニア・レーシング(HRT)といった新チームを厳しく非難していたが、マクラーレンのマネジングディレクターであるジョナサン・ニールは9日(火)、次のように新チームへの支援を訴えた。

「失望をもたらした(チーム)撤退を考えれば、新チームをきちんとスタートさせ、できるだけ早く彼らを安定化させる必要がある」

しかしニールは、12日(金)のフリー走行でルーキーのブルーノ・セナとカルン・チャンドックが初めてクルマを走らせることになるHRTには懸念を示している。

「FIA(国際自動車連盟)が注意深く観察するはずだ。もし追い抜く際のスピード差が大きかったり、何度も赤旗が出たりするようなことがあれば、彼らが必要な対応をするだろう」

マクラーレンからロータスへ移籍したヘイキ・コバライネンは、自身の元所属チームが好意的な姿勢を示したことについて「うれしいよ」と語っている。

その一方で、レッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は、もう少し厳しい意見を持っているようだ。

「彼らには近づかないようにする。タイム差が大きくなることで危険が生じる。最大で1周あたり5秒の差だ。追い抜く際のスピード差は非常に大きくなる」

「彼らが事故を誘発する可能性はかなり大きい」とのホーナーの発言を『The Times(タイムズ)』紙が掲載した。

昨年はトヨタで走り、今年はヴァージンから参戦するティモ・グロックは、こういった批判を気にしていないようだ。

「気にしないよ」グロックは『Frankfurter Rundschau(フランクフルター・ルントシャウ)』紙へこう語り、さらに続けた。

「新チームが参入するのは、ファンにとっても、F1にとってもいいことだと思う」

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